1999-02-26 ArtNo.18329
◆<印度>金融機関、来月8日にイスパットのメガ発電事業協議
【ムンバイ】ムンバイ拠点のイスパット・グループが、英仏合弁のAlstom(前社名GEC Alsthom)及びElectricite de Franceと共同で設立したCentral India Power Company(Cipco)が6000クローを投じてマハラシュトラ州Bhadravatiに建設を予定する1082MW(メガワット)の石炭火力発電所の運命を定める金融機関の会議が来月8日に催される。
金融機関らの代表により設けられた委員会は、この日インド鉄鋼会社により進められる発電事業への融資の可否を協議するが、マハラシュトラ州に熱間圧延プラントを有するイスパット・グループは、発電事業への融資問題をその中核とする鉄鋼ビジネスに絡めるのは不条理と抗議している。
国内の様々な鉄鋼プロジェクトに多額のローンを提供してきた国内金融業界は、こうした鉄鋼会社が関わるプロジェクトへの一層の融資に消極的になっており、鉄鋼会社は他のプロジェクトを手がける前に既存プロジェクトを採算ラインに乗せるべきだと見ている。
Bhadravati発電事業のエンジニアリング/資材調達/建設(EPC)契約はAlstomに、発電所の経営/保守契約はElectricite de Franceに、それぞれ発注されている。
マハラシュトラ州電力局(MSED)への電力供給と同州政府の支払い保証に関する合意も得られ、中央政府もカウンター・ギャランティーの提供を認めている。
プロジェクトの借入/自己資本比率は7:3で、9億米ドルの海外借款のアレンジはホンコン・シャンハイ・バンク、ウェストミンスター、Bank Paribarが引受、英国のECGDとCoface of Franceが保証を提供することになっている。またインド工業開発銀行(IDBI)に率いられる国内銀行が1500クローの融資を引き受け、今年1月には着工するはずだった。同プロジェクト予算は着工の遅れで既に当初の4500クローから6000クローに膨張しており、これ以上の遅れは許されない状況にあると言う。(IE:2/25)
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