【クアラルンプル】米国の石油会社トリトン・エネジ・コーポレーションは目下探査活動を続けるマレーシア・タイランド共同開発区(JDA)における成功を跳躍台に極東ビジネスを拡張する計画だ。
トリトンはペトロナス・カリガリJDA Sdn Bhdとの対等出資合弁会社カリガリ・トリトン・オペレーティング・カンパニー(CTOC)を通じてタイ湾のA-18鉱区における石油/ガス探査活動を進めている。トリトン社のトム・フィンク会長がそのステートメントの中で語ったところによれば、1994年4月にペトロナス及びマレーシア・タイランド共同開発委員会と生産分与協定を結んだ同社は、今年4月初めから探査活動に着手、年内に少なくとも4本の油井を試掘する計画だ。第1油井の探査結果は今年第3四半期に明らかになるが、同鉱区にはかなりの天然ガスが埋蔵されているものと予想される。同社は以前にガスが発見された区域で試掘作業を進めるため、技術的には石油・ガス層の広がりや特徴を調査する探掘井に属する。水面下の深度は平均200フィートで、最初の油井の深度は約9500フィートに達する。急成長する域内経済はA-18に既成市場を提供するものと信じられ、同社はさらに諸データを収集し、生産/マーケッティング戦略の構築を図る方針だ。(NST:6/1)