1999-02-26 ArtNo.18319
◆<星>金融管理局、保険会社のデリバティブ投資に歯止め
【シンガポール】シンガポール金融管理局(MAS)は、保険会社がそのファンドを複雑なデリバティブ商品に投資することを禁止した。
MASがそのウェブ・サイトに掲示した22日付けの声明によれば、デリバティブ商品は日に日に複雑化しており、この種のデリバティブのリスクは容易には理解できない。このため保険会社がこの種の危険な商品に投資することは禁じられるべきである。
MASスポークスマンによると、保険会社がヘッジのために先物、スワップ、オプション等の通常の金融商品を利用するのは認められる。しかし投機を目的にこの種の取引を行うことはできない。
また投資にリンクした基金、あるいは投資に関係したポリシーに基づいて徴収された資金は、上記の規制の対象にならない。保険会社筋によると、この種のファンドはユニット・トラストと大差なく、投資契約に基づくものだからと言う。(ST:5/25)
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