|
1999-02-25 ArtNo.18316
◆＜印度＞ＨＭ、ランサー販売目標を下方修正、大幅人員削減も準備
【チェンナイ】国内中型乗用車市場の萎縮に対応し、ヒンドスタン・モーターズ(HM)は三菱ランサーの現行年度と来年度の販売目標を下方修正した。
ＨＭのＡ.サンカラ・ナラヤナン重役(ED)が23日明らかにしたところによると、2月現在までに1800台が販売されたが、今年度の販売目標は当初の4600台から3000台に、1999年4月－2000年3月の次年度の売上は当初目標とした1万2000台から9000台に、それぞれ縮小された。目下月間500台以上が販売されており、ランサーに対する需要は上昇しつつある。ＨＭは10％の権益を三菱に売却する用意が有るが、三菱はまだ買収の方針を決めていない。
当初、昨年12月に市場投入が予定されていたアンバッサダーの新モデルは今年4月に発売される。販売台数の70％をタクシー市場に依存する同モデルは昨年は市況低迷の打撃を被った。1950オックスフォード・モーリスをベースにした同モデルには、新型のいすゞエンジンとギア・ボックスが搭載され、なお向こう数年、市場の需要に応じられる見通しだ。
ＨＭは目下1万1000人の従業員の内5000人を削減する計画で、依願退職者を募っている。「10万ルピーの退職補償はあまりに貧弱」と批判がなされているが、それ以上支払うゆとりはなく、同額は今後も引き上げられない。既に250人が同スキームを受け入れており、向こう2～3カ月間に別に1000人の依願退職者を募る計画と言う。(IE:2/24)
|