1999-02-24 ArtNo.18296
◆<馬>前警察長官が殴打事件に直接関与:アンワル氏
【クアラルンプル】アンワル前副首相は23日催された同氏が拘留期間中に殴打された事件の真相究明を目指す王立調査委員会の2日目の審理の席上、拘置所内で同氏を殴打した2人の内の1人はラヒム・ノール前警察長官自身だったことは疑いないと語った。
前日の審理の際にはブリックフィールド警察署のコー・ハンスン主任が、昨年9月20日未明にラヒム前警察長官とモハマド・ヤアアコブ刑事調査部長が、アンワル氏の拘留室の方向に赴いた直後に、拘留室の方角から悲鳴が聞かれ、ラヒム、モハマド両氏が立ち去った後、複数の者が拘留室内でアンワル氏を介抱しているのを目撃したと証言した。
アンワル氏は、目隠しされた状況下の僅か数分間の出来事だが、暴行したのは2人で、その内の1人は、その声音からラヒム前警察長官と判断されると語った。2人は拘留室に入るや否やアンワル氏の左目と頭部を殴打、倒れたアンワル氏を立ち上がらせた上、更に左右の頭部、左首筋、右上腕等を少なくとも7回にわたり殴打、このためアンワル氏は意識を失ったと言う。(ST,BT,LZ:2/24)
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