1999-02-24 ArtNo.18287
◆<星・豪>副首相、情報技術協力協定に調印
【シンガポール】シンガポールのリー・シエンロン副首相とオーストラリアのティム・フィッシャー副首相兼商業相は22日、オーストラリア・シンガポール情報技術(IT)協力(ASITC)覚書に調印した。
ASITCはEコマース、ミレニアム・バグ、IT/通信関連の貿易・投資・研究開発(R&D)等の領域をカバー、10件の具体的協力プログラムが準備されている。この日は既に着手されている3プロジェクトを除く7件のプロジェクトの協定調印も行われた。
これらのプロジェクトには、1)シンガポールのEコマース企業シルクルート・ベンチャーズとオーストラリアのEコマース企業トレードハブの協力、2)オーストラリアのEコマース・セキュリティー企業バルチモアとシンガポール企業2社Lyrehc International/CET Technologiesの企業間Eコマース・ソルーションに関する協力、3)シンガポールのオンライン・テクノロジーズ・コンソーシアムとオーストラリア企業2社Cartwheel Pte Ltd/Garner MacLennan GroupのTV/ラジオ/インターネットを通じたインターラクティブ・マーケッティング・サービスの開発・提供に関わる協力、4)オーストラリアのソフトウェア企業Adacel Technologiesとシンガポールのケント・リッジ・デジタル・ラブのマルチ・リンガ翻訳サービスに関わる合弁が含まれる。これらのプロジェクトの総額は4000万~5000万Sドルに達する。
両国はオーストラリア・シンガポールIT合同委員会(JASITC)を設け、上記10件のプロジェクトの実行を確保するとともに、新たな協力領域を開拓する。シンガポールの国家コンピューター局(NCB)局長(CEO)とオーストラリアの通信情報技術芸術省次官により主宰されるJASITCは毎年定期会議を催し、会議の結果をシンガポール・オーストラリア合同閣僚委員会に報告する。
シンガポールとオーストラリアの統計局はEコマース・データの収集・統計領域で協力するため合同チームを組織、今年末にEコマース・データに関する国際会議を共催する。
国家コンピューター局(NCB)傘下のシンガポール・コンピューター・エマージャンシー・リスポンス・チーム(SCERT)とオーストラリア・コンピューター・エマージャンシー・リスポンス・チームは、コンピューター・ネットワーク、情報交換、スタッフの訓練等の面で協力する覚書を交換した。SCERTはインターネットや広帯域ネットワーク“シンガポール・ワン”上のセキュリティー問題に関して予防/偵察/解決の任を委ねられている。(BT,LZ:2/23)
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