1999-02-23 ArtNo.18274
◆<星>半導体機器のKulicke&Soffa、工場進出準備
【ニューヨーク】トップ半導体組立機器製造会社、Kulicke & Soffa Industries(KSI:1951年創設)は、年内にペンシルバニア州ウィロー・グローヴ本社の従業員を最大36%整理、一部の製造業務をシンガポールに移転する。
C.Scott Kulicke重役が、先週ニューヨークで催された“SEMInvest’99”会議の会場でブルームバーグ通信に語ったところによると、同社はワイヤー・ボンダーの製造を手がけるウィロー・グローヴ工場の700人の従業員中150~250人を向こう1年間に整理する。KSIは全世界に1900人の従業者を擁するが、昨年7月にも330人を整理している。
これは米国におけるコスト・カット計画が成果を上げなかったため。ライバル企業は常に同社の価格より低い値を付け、攻勢に転じており、コスト面で対等な地歩を確立する必要が生じている。
ベスト・セラーのワイヤー・ボンダーの米国における製造は停止、今年末までにシンガポールにおけるボール・ボンダー(ワイヤー・ボンダーの一種)の製造を開始する。シンガポールにおける工場建設地は向こう数週間内に決定する。シンガポール工場は、今春からボール・ボンダーの8028モデルの出荷を開始、ウィロー・グローヴ工場のそれを7000米ドル下回るほぼ9万米ドルで提供する。
アジアには同社の80%の顧客と大部分のサプライヤーが存在する。しかしウィロー・グローヴ工場では臨時従業員100人ほどを改めて雇用、2001年まで8028モデルの製造を続けると言う。(ST:2/21)
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