SEAnews 1995-06-02 ArtNo.1827

【シンガポール】都市再開発局(URA)が水曜(5/31)に催した99年借地権付き住宅開発用地2区画の競売はファー・イースト・オーガニゼーション、ウィンタイ、ファースト・キャピタル・コーポレーション、リャンコート等の当地不動産業界の主要プレーヤーが傍観姿勢をとる中で、ユナイテッド・オーバーシーズ・ランド(UOL)とＯＣＢＣランドの競り合いが目立つ形となった。
オールド・アパー・トムソン・ロードの1万6976.6平米の区画はＵＯＬがＯＣＢＣランドとの競り合いに勝ち4600万Ｓドル(平方ﾌｨｰﾄ当たりS$251)で落札した。ＵＯＬ代表はその後会場を立ち去り、キスミス・アベニューの1万2302平米の区画はＯＣＢＣがスコッツ・ホールディングズ、シン・インベストメント、キン・リョンの追撃をかわして3220万Ｓドル(平方ﾌｨｰﾄ当たりS$243)で落札した。アナリストらは多くの手持ち開発用地を有するＵＯＬとＯＣＢＣランドが何故これほど積極的な姿勢を示したかに首を傾げるとともに、同落札価格から見る限り、住宅不動産価格は底入れしたと評している。ＵＲＡが大型住宅地を競売方式で売却するのは今回で2度目だが、昨年9月ウェスト・コースト・ロード及びサラカ・ロードの宅地競売でも主要プレーヤーが観望姿勢を採る中でリー・キム・ガムとスコッツ・ホールディングズが市場価格を15％下回る平方フィート当たり252Ｓドルと240Ｓドルで落札している。しかし今回の落札価格は1月に入札に掛けられたアンモーキオ／スンバワン・ヒルのそれを25％ほど上回っているという。(ST,BT,LZ:6/1)