SEAnews 1999-02-22 ArtNo.18267

【バンガロール】エーシック集積回路のデザインを専門に手がけるカルナタカ州バンガロール拠点のU&I Scotty Computers Private Ltd(UISCPL)はデザイン施設の拡張を図っている。
ＵＩＳＣＰＬのG R Itigi重役(MD)によると、同社は主に韓国のHyundai Electronics Industries Company(現代電子)にそのサービスを提供しているが、今年後半には世界市場向けの独自のシリコン・デザインを発表する計画で、0.5ミクロン・エーシック・デザイン領域における1200万米ドルの知的財産も創造した。
海外在住インド人のItigi氏とAbhaya Kumar Deshmukh氏(ﾃｸﾆｶﾙ･ﾃﾞｨﾚｸﾀｰ)により共同で設立されたＵＩＳＣＰＬは、インド／西アジア／欧州に設けられた現代電子製造施設のマーケッティングも引き受けている。
ＵＩＳＣＰＬは、現代電子向け0.5ミクロン・デジタル・シグナル・プロセッサーのデザインを手がけており、この種の製品はビデオ・コンファランシング、インターネット、イメージング領域に用いられる。向こう2カ月間には0.35ミクロン、6カ月以内には0.25ミクロン領域への進出も図る。
最近は0.5ミクロン技術を中核とするＩＥＥＥ－754対応フローティング・ポイント・ユニットを完成させた。同製品は現代電子が今年6月から製造を開始するが、デザインはＵＩＳＣＰＬが所有している。またグラフィック・プロセッサーを装備した高性能ＲＩＳＣも完成、今年は欧州通信会社向けテレコム・プロセッサーのデザインや、エイシック・ファンドリーのためのライブラリーの開発を手がける。
ＵＩＳＣＰＬは現代電子のためにデザイン・サービスを手がけ、現代電子は同社のためにライブラリー・ツールやテスト施設を提供してくれているが、他社のデザインを手がけることもできる。ＵＩＳＣＰＬは独自にエーシック・デザインを手がける数少ないインド企業で、国内の大部分の同業者は欧米企業専属のデザイン・ハウスを務めていると言う。(ET:2/19)