1999-02-19 ArtNo.18241
◆<星>経済、来年は4.2%の成長回復:豪州調査会社
【シンガポール】シンガポール経済は今年底入れし、来年は4.2%の成長を回復するものと予想されているが、今年に限ってはマイナス成長が見込まれるアジアの6カ国に名を連ねている。
オーストラリアの調査会社BIS Shrapnelの最新レポートによれば、シンガポールの今年の国内総生産(GDP)は1.8%のマイナス成長を記録する見通しだ。今年は、建設業の25%の急落が見込まれる他、民間消費も引き続き下降、設備投資の縮小も予想される。しかし景気は底入れし、2000年には回復の兆しが生じるものと見られる。多くの企業が金融逼迫から解放され、生産活動を再開するため、輸出が顕著に拡大する。外国投資の流入も回復、Sドルは強化する。Sドルの強化に伴い金利が引き下げられ、公共支出も拡大される中で、建設業も復調、消費者の自信も回復する。
今年はシンガポールの他、インドネシア(-6.7%)、香港(-2.9%)、韓国(-2.8%)、タイ(-1.1%)、マレーシア(-0.3%)もマイナス成長が見込まれている。
アジアの4匹のタイガーの中では、台湾が唯一5.6%のプラス成長を維持、来年も6.0%の成長が見込まれている。
また1980年代及び90年代の投資ブームに乗り切れ無かったことが却って幸いし、過剰投資や過剰借入の惨禍を免れたフィリピン、ベトナム、インド等の急成長も予想される。来年はインドネシア(+2.3%)、タイ(+3.6%)、日本(+2.3%)さえもプラス成長を回復できる見通しと言う。(BT:2/16)
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