1999-02-15 ArtNo.18217
◆<馬>ナジブ教育相、次期総選挙で野党勢力の拡大予想
【クアラルンプル】与党統一マレー国民組織(UMNO)副総裁補を務めるナジブ・トゥン・ラザ教育相は、次期総選挙では野党連盟がその勢力を拡大するものと予想した。
ナジブ氏が先週、華字紙星洲日報のインタビューに応じたところによると、これまでの野党連合はいずれも失敗したが、既存野党のイスラム党(PAS)及び民主行動党(DAP)に加えアンワル前副首相夫人に率いられる改革運動Adilが総選挙の行方を左右する新たな変数として注目される。
PASは目下の政治情勢に乗じて積極的に活動しており、一部のマレー人村落で、与党連合国民戦線(BN)に脅威を及ぼしている。BNは、次期総選挙では多くの挑戦に直面する見通しだが、アンワル要因はその1つ。これ以前にはスガマ46が焦点になったが、アンワル問題が今回の選挙の争点になるようなことは回避せねばならない。
有権者、取り分け若い世代をどう説得するかが問題で、今日の若い世代は教育程度も高く、インターネット等を通じより多くの情報に接している。国民が政府の説明を受け入れるのは時間の問題だが、アンワル氏のイスラム社会への影響力はまだ残っており、現時点で政府の説明がどの程度国民に受け入れられたかは、定かでない。いずれにしても有権者は選挙の当日には、判定を下さねばならない。
BNが次期総選挙で再度3分の2の多数議席を確保するのは不可能ではないが、経済問題もBNの選挙成績に影響を及ぼす見通しと言う。(LZ:2/13)
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