1999-02-15 ArtNo.18211
◆<星>リー副首相、新たな景気対策の可能性否定
【シンガポール】リー・シエンロン副首相は12日、今月26日に国会に上程される新年度予算案に新たな景気対策が盛り込まれる可能性を重ねて否定した。
この日、シンガポール・エコノミック・ソサイアティーの年次晩餐会で講演したリー氏によれば、昨年11月に発表された105億Sドルのビジネス・コスト削減パッケージの効果を確認しなければ、次の手を打つことはできず、効果の確認には時間を要する。
シンガポールのような開放経済の国では、呼び水政策の効果はそれほど期待できず、シンガポール・ドル相場の人為的切り下げも行わない。
今後のシナリオとしては、1)“世界的なリセッション”、2)“アジア諸国間の紛争拡大”、3)“世界経済の成長持続と域内経済の復調”の3つのケースが考えられるが、最も楽観的な最後のケースにしても、シンガポールは近隣諸国との厳しい競争に直面することになる。したがってシンガポールは如何なる状況が生じるにしても、生涯訓練、ナリッジ・ベースの経済構築等を通じて社会的団結、競争力、経済基盤のを強化を図らねばならないと言う。(ST,BT,LZ:2/13)
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