1995-01-18 ArtNo.182
◆<星・馬>副首相、WTO裁定遵守で合意:石化製品貿易紛争
【クアラルンプル】シンガポールとマレーシアの両国副首相は16日、マレーシアの石油化学製品(ポリエチレン/ポリプロピレン)輸入規制問題に関して世界貿易機関(WTO)の裁定に従うことで合意した。
アンワル・イブラヒム副首相の招きに応じこの日から3日間の日程でマレーシアを訪れたリー・シエンロン副首相は宿泊中のホテルでアンワル副首相と2国間問題等について意見を交換した。両相の会談後記者会見したマレーシア大蔵省のハーバート・クリフォード次官が語ったところによると、両相は石油化学製品問題は両国貿易関係の緊密化に伴う派生的問題で、問題を紛糾化させることは共に好まぬこと、また最終的にWTOの裁定に従うが、両国の協力の基礎の上に第3者を交えずに解決する可能性も探ること等で意見の一致を見た。 リー副首相はまた、成長の三角地帯における協力を促進するためシンガポールとジョホール州間に正式の専門委員会を組織すること、ジョホール州のスポーツ・レジャー施設をシンガポーリアンにも開放し、第2リンク(大橋)の開通に備えることを提案、アンワル副首相もこれを受け入れ、技術委員会を組織することが決まった。 他方、アンワル副首相は1990年に当時のリー・クアンユー首相とダイム・ザイヌディン蔵相との間で調印されたマラヤ鉄道(KTM)タンジョン・パガル駅(シンガポール)の移転に関する覚書に見直しを加え、KTMが同駅を現状のまま維持することを認めるよう申し入れた。これに対してリー副首相は同問題に検討を加えることを約束した。(NST,NS,SJ,ST,BT,LZ:1/17)
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