1999-02-12 ArtNo.18196
◆<星>HDD/医薬品業界は先行き楽観:製造業ビジネス情緒調査
【シンガポール】電子業界及び医薬品業界には先行きを楽観する企業が増えており、シンガポール製造業界の冷え込みは一服した感がある。
経済開発局(EDB)が10日発表した今年第1四半期の製造業ビジネス情緒調査報告書によれば、電子業界は今年上半期の業況改善を予想しているが、これは主にディスク・ドライブ業界の楽観情緒を反映している。これに対して半導体業界は供給過剰の持続を懸念する一方、控えめながらチップ価格の安定を期待している。コンピューター・メーカーと契約請負業者の大部分は現状維持を予想した。
エンジニアリング業界は34%の回答者が市況軟化を予想したが、前四半期の調査時の54%に比べ改善している。精密エンジニアリング業界にも楽観派が増える傾向が見られ、電子産業の動向とほぼ一致している。しかし運輸機器業界の大部分が、今年上半期の受注減を予想した。
域内経済の後退は大部分の化学企業に影響を及ぼす見通しで、医薬品業界と石油精製業界は今年上半期の業況が、昨年第4四半期と変わらないと見ている。しかし石油化学業界は製品価格の下降を予想した。EDBは昨年12月から1月の間に393社を対象に調査を行い、回答率は94%だったと言う。(ST,BT,LZ:2/11)
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