SEAnews 1999-02-10 ArtNo.18170

【クアラルンプル】コマース・アセット・ホールディングズBhd(CAHB)は8日、財政難に陥った国営銀行バンク・ブミプトラ・マレーシアBhd(BBMB)を15億8000万Ｍドルで買収することに同意した。
これによりＣＡＨＢ傘下のバンク・オブ・コマース(BOC)とＢＢＭＢが合併され、資産総額650億Ｍドルの新銀行ブミプトラ・コマース・バンクBhd(BCBB)が誕生する。ＢＣＢＢは資産規模ではメイバンクに次ぎ、マレーシア国内第2の銀行となり、また政府が50億Ｍドルの不良貸付(NPL)を引き取るため、身軽になって再出発できる。
ＢＢＭＢは1998年3月期年度に14億Ｍドル、1998年9月期上半期には4億6420万Ｍドルの、それぞれグループ損失を計上している。
ＣＡＨＢは新株3億3420万株を1株3.04Ｍドルで発行し、ＢＢＭＢ資産を買い取るが、同資産にはＢＢＭＢのマーチャント・バンク部門と証券業子会社は含まれない。これによりミニスターズ・オブ・ファイナス・インクとカザナ・ナシオナルBhdはＣＡＨＢの合計30％のシェアを手にする。ＣＡＨＢの残りの70％のシェアはレノンBhd、ニュー・ストレーツ・タイムズ・プレスBhd、被雇用者積立基金(EPF)、三和銀行及び一般株主が保持することになる。
ＢＯＣとＢＢＭＢ傘下のイスラム銀行業務は、Bank Bumi Muamalat Malaysia Bhdとして独立させられ、新たなイスラム銀行ライセンスが発行される。しかし同ライセンスは政府が預かり、追って関心を有する投資家に売却される。
以上の買収手続きは今年10月までに完了すると言う。(STAR,BT:2/9)