1999-02-10 ArtNo.18165
◆<星>S$19億化学産業プロジェクト11件、年内にスタート
【シンガポール】シンガポールの化学産業領域では、今年も総額19億Sドルの新規プロジェクト11件の実行が予定され、新規就業機会900人分の創出が見込まれている。
経済開発局(EDB)のフィリップ・ヨー会長が8日催されたアジア・パシフィック・ケミカル・インダストリー会議(APCIM)の開幕式の席上語ったところによれば、昨年は化学産業の15.3%の堅調な成長に助けられ、域内経済の不振に関わらずシンガポール製造業の落ち込みは僅か0.5%にとどまった。
今年はシェブロン、イーストマン・ケミカル、クラレ、日本合成、三井化学、帝人、Lonza、Croda等の企業により、オキソアルコール、ポリ・ビニール・アルコール、イソフタル酸、ビスフェノールA、アクリル酸塩、ポリカーボネート、潤滑油添加剤等の生産に関わる少なくとも11件のプロジェクトが着手される。
この日の会議に出席した三井化学の幸田重教社長も、スミトモ・ケミカル・アジアの吉田重役(MD)も、それぞれシンガポールにおける新規プロジェクトに自信を表明した。しかし幸田氏によると、日本の化学産業は目下再編中で、向こう2年間には現在の主要9社が4乃至5社に統合される可能性があると言う。(ST,BT,LZ:2/9)
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