SEAnews 1999-02-05 ArtNo.18124

【クアラルンプル】マレーシアは昨年9月に導入された国内株式市場に投じられた外資に対する1年間の国外持ち出し禁止措置に替えて、今月15日より資本逃避税を導入する。
ダイム・ザイヌディン蔵相が4日明らかにしたところによれば、今年2月15日以前にマレーシアの株式市場に投資された外国資金が、7ヶ月を経ずに海外に持ち出される際には30％、7カ月以降9ヶ月以前に国外に持ち出される際には20％、9カ月以降12ヶ月以前に国外に持ち出される際には10％の税が課され、12カ月以降に持ち出される場合は税は課されない。
また今年2月15日以降にマレーシア株式市場に投資される外国資金が1年を経ずに国外に持ち出される際には、その利益に対して30％、1年以降に国外に持ち出される際には、その利益に対して10％の税が課される。
政府は1米ドル＝3.80Ｍドルの固定相場には見直しを加えない。ダイム蔵相は以上の措置により、マレーシアに流入する外資は、流出する外資を上回るはずとの見通しを示した。
しかしマレーシア株式市場に3000万米ドルの資金を投じているアバディーン・アセット・マネージメントのヒュー・ヤング重役(MD)は、「現在投じられている資金は時機を見て徐々にマレーシア国外に移すが、新資金の注入は今のところ考えていない。新ルールが公報上掲載されるのを見る必要があり、再度変更されないよう望む。マレーシアが依然として国際ベンチマーク指数から除外されているのが、新規投資の障害になる」と指摘した。(ST,BT,LZ:2/5)