1999-02-05 ArtNo.18120
◆<星>パックネット、シングネットの破格の値下げに当惑
【シンガポール】インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)の競争が熾烈化する中で、シンガポール・テレコム傘下のシングネットは昨年12月、親会社の電話料引き下げ等に伴う4000万Sドルのコスト削減利益を顧客に還元すると称してインターネット・アクセス料の50%カットに加え、顧客がインターネットにアクセス中の市内電話料も全額負担すると発表したが、シンガポールISPトップの座を占めるパシフィック・インターネット(パックネット)は、対応に窮しているようだ。
パックネットがナスダック登録目論見書の中で、指摘するところによれば、仮にシングネットに対抗して顧客にトール・フリー・サービスを提供すれば、6月期半期に560万Sドルの減収を覚悟せねばならない。同社は対抗措置を採る考えを示唆しているものの、具体的内容は示していない。パックネットはまたパシフィック・インターネットの社名を巡り、米国企業2社から訴訟を起こされる可能性も指摘している。(ST:2/4)
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