1999-02-03 ArtNo.18092
◆<星>電信局、シングテル・モービルに値下げ広告の釈明要求
【シンガポール】シンガポール電信局(TAS)は、シングテル・モービルとモービルワンの電話料値下げ競争を巡り、シングテル・モービルが先週金曜に掲げた広告には、誤解を招く内容が含まれているとして、シングテル・モービルに釈明を求めた。
それによると、シングテル・モービルの“ロイヤルティー”プログラムが恒久的なものなら、事前にTASの認可を得る必要が有り、また恒久的なものでないなら、その有効期限を明示せねばならない。
仮に恒久的ものなら、TASはシングテル・モービルに罰則を科すことになり、罰金の額は、違法行為の深刻さに依存するが、今回のケースは深刻なものに属すると言う。
シングテル・モービルによると、同社はTASから2000年3月までのロイヤルティー・プログラムの認可を得ており、期限を明記しなかったことを顧客に謝罪する。しかし、顧客を欺く意図はなかったと言う。
先週金曜、シングテル・モービルは、受信電話に対する12秒間の無料優待と正午から午後2時及び午後6時から午後9時の間の市内送信電話の半額優待を発表した。しかし2時間後にはモービルワンもほぼ同様の優待料金を発表した。このためシングテル・モービルは直ちに、1年以上の契約顧客には契約料を少なくとも35%カットすると発表した。
TASによると、シングテル・モービルの最初の優待パッケージは承認済みだが、ロイヤルティー・パッケージはシングテルが納得のいく釈明を行うまで認可を見合わせると言う。(ST,BT,LZ:2/2)
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