1999-02-02 ArtNo.18081
◆<馬>半導体製造のUnisem、売上/利益の持続的拡大予想
【クアラルンプル】半導体チップ・メーカー、Unisem(M)Bhdは顧客の受注増から1999年も売上/利益が共に15~20%増加するものと予想している。
米国/カナダ/欧州/日本の電子会社向けの集積回路(IC)や半導体の製造を手がけるUnisemのJohn Chia Sin Tet会長兼MDによると、1997年度(12月期)の税引き前利益は6800万Mドルで、1998年度は9400万Mドルを見込んでいる。
米国の市場調査会社IDCは世界の半導体市場は1998年に9%以上の落ち込みを見たが、今年は8%増の2320億米ドルに達すると予想している。Unisemはマレーシアの契約製造業市場の1%を占めているに過ぎず、成長の潜在性は大きい。益々多くの大手電子会社が、チップの製造/包装業務をUnisemのようなサード・パーティーに発注している。半導体チップ市場は底入れの気配が見られ、Unisemに対するスポット注文も増加していると言う。
Unisemの1999年度予想利益に基づく株価収益率は8.9倍と、マレーシア・パシフィック・インダストリーズBhdの7.3倍を上回るが、グローブトロニクス・テクノロジーBhdの11.9倍を下回っている。Unisemは負債ゼロで、約2億5000万Mドルの現金準備を有する。(NST:2/1)
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