SEAnews 1999-02-02 ArtNo.18080

【クアラルンプル】マレーシアの自動車販売は、値上がりが予想されるにも関わらず、今年は昨年比22％増の20万台に達する見通しだ。
マレーシア自動車販売業者協会(MMTA)のアイシャ・アハマド会長が先週木曜(1/29)語ったところによると、昨年第4四半期には、低金利(7%)ローンの取得が容易になったこと等から、自動車販売は一昨年同期比10％増加した。自動車販売業者により提供されたディスカウントやギフトも、1997年末以来抑圧されてきたバイヤーの購買意欲を解き放った感がある。昨年9－12月の間の自動車販売は7万3374台と、昨年通年の16万3851台のほぼ半ば(45%)に達した。
今年の乗用車販売は22％増の16万8000台、商用車販売は19％増の2万1000台、四輪駆動車販売は29％増の1万1000台が見込まれる。
以上の見通しには、自動車の値上がりの影響も織り込まれている。政府は年間5％までの値上げを認めており、仮に輸入コストが5％以上アップすれば、自動車販売業者は5％の値上げを行うものと見られる。自動車販売業者はこれまで、2年前に輸入したストックが有ったため、値上げを回避できたが、それも今年上半期までで、下半期には旧価格の車両は跡を断つものと見られる。
リセッションを背景に昨年の自動車販売は1997年の40万4837台から16万3851台に60％ダウン、このため低価格の国産車の市場シェアは、1997年の65.7％から81.6％に高まったと言う。(MBT,STAR,BT:1/30)