SEAnews 1999-02-02 ArtNo.18075

【シンガポール】シンガポール・テクノロジーズ・エンジニアリング・グループ傘下のＣＥＴテクノロジーズは先週、南洋理工大学(NTU)の2講師、Anthony Ho / Tam Siu Chung両氏により創設されたばかりのDataMark Technologiesに対する出資協力契約を結んだ。
データマークは、Ho氏と Tam Siu Chung氏が開発した、マルチメディア製品に可視性を持たせることにより、これを保護する“digital steganography”と称する技術をベースにソフトウェアの開発を手がける。既にマルチメディア通信の秘密保持、デジタル透かし技術、デジタル署名の認証、スマートカード／クレジットカードの照合に関わる製品を開発、あるいは開発中で、ＣＥＴはdigital steganography技術の潜在性に注目している。
ＣＥＴはこの日の契約の下、データマークに当面10％出資する他、最終的に51％まで出資率を拡大するオプションを認められた。ＣＥＴは製品の製造、マーケッティング、販売、支援の役割を担い、研究開発(R&D)は引き続きＮＴＵで行われる。
データマークは既にその製品を昨年11月にラスベガスで開かれたComdex Fallに出展し、米国におけるディストリビューターも指名した。ドイツのハノーバーで今年3月に催されるCebit国際展示会への出展も予定されている。
ＣＥＴ幹部によると、初年度に100万Ｓドルの売上が見込まれるが、そこから先は、インターネット・マーケットの常で、予測は困難と言う。(BT:2/1)