1999-02-01 ArtNo.18058
◆<星>昨年12月の製造業生産8ヶ月ぶりに2.7%アップ
【シンガポール】昨年12月の製造業生産は、化学部門の60%の急成長が電子部門の落ち込みをカバーした結果、2.7%ながら予想外のプラス成長を記録した。
経済開発局(EDB)が先週木曜(1/29)発表したところによれば、製造業生産は昨年1年を通じては0.5%の落ち込みを見た。また昨年12月の製造業生産は3ヶ月移動平均で見ると、依然として2.7%の落ち込みを見ている。
製造業は国内総生産(GDP)の4分の1を占め、輸出志向型シンガポール経済を牽引するエンジンの1つと見なされている。昨年12月のプラス成長は、それ以前の連続7ヶ月のマイナス成長に歯止めをかけたが、アナリストらは、下降基調がこれでストップしたと見るのは時期尚早と警鐘している。
EDBの統計によれば、製造業生産のほとんど半ばを占める電子部門は12月に3.4%ダウンした。コンピューター、半導体生産の下降が、プリント基板アセンブリー(PCBA)及び通信機器の生産拡大を相殺した。昨年1年を通じた電子生産は、前年比3.1%下降した。
石油/石油化学/薬品/特殊化学から成る化学部門の昨年12月の生産値は各業種中最も好調な、前年同月比59.4%アップ、通年の成長率も15.3%をマークした。薬品生産は12月には高付加価値の精薬品の製造開始に支えられ470%ジャンプ、通年でも70.8%の成長を実現した。しかし石油精製は12月に12.6%ダウン、通年でも1.5%の落ち込みを見た。
工学部門は12月に12%ダウン、通年では0.6%のマイナス成長が記録された。(ST,BT,LZ:1/29)
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