SEAnews 1999-01-29 ArtNo.18057

【ムンバイ】インド市場の情報技術(IT)銘柄の株価収益率(PER)はインド・コーポレート史上未だかって例のない高水準に達している。
Wipro、Infosys、NIIT、Tata Elxi等のＩＴ銘柄のＰＥＲは、83倍(NIIT)から123倍(Wipro)と、米国市場におけるグローバル・メジャーのそれを凌ぐブームを呼んでいる。例えばビル・ゲイツ氏のマイクロ・ソフトのナスダックにおけるＰＥレシオは69倍である。他業種では、消費財銘柄と薬品銘柄のみが太刀打ちでき、例えばIndian Shaving ProductsのＰＥレシオは89倍、Abbott Laboratoriesは103倍、Parke Davisは89倍、Glaxoは78倍、Hindustan Leverは55倍となっている。
Century Textiles、Tata Steel、Reliance Industries、Hindalco Industries、Kotak Mahindra、Lakshmi Machine Works、Cipla、Madras Cements等のブルーチップでさえ、ブーム時にもこれほどの倍率を記録したことはない。アナリストはインドにおけるＩＴ部門の目覚ましい成長がその背景と評しており、同部門は向こう少なくとも5年間50～70％の成長を維持すると見ている。(ET:1/28)