1999-01-28 ArtNo.18031
◆<星>地元大学、MITと提携し奨学金付き大学院コース開設
【シンガポール】国立シンガポール大学(NUS)と南洋理工大学(NTU)は、米国の名門マサチューセッツ工科大学(MIT)と共同で大学院コースを設けるとともに、当該コースに参加するシンガポール及び域内の優秀な学生約100人に紐の就かない奨学金を提供する。
シンガポール・マサチューセッツ工科大学連合(SMA)副所長を務めるチュア・スンジン教授が25日明らかにしたところによると、プロジェクトの趣旨は域内の優秀な学生にシンガポールにおける学生生活とMITの校風に触れる機会を提供することにより、将来シンガポールを拠点に活躍してもらおうと言うもの。
奨学生は無料でNUS/NTUにおける4つのコースの1つを受講できる他、2週間から6ヶ月米国に赴きMITのコースに参加できる。月々1400Sドルの生活費も支給されるが、卒業後、シンガポール政府機関に就業することを義務づけられるようなことはない。また学生には個室とパソコンが提供され、シンガポールに滞在中もビデオ・コンファランシング方式によりMITの講義を受講できる。MITの大学院コースに学ぶコストは年間約3万7000米ドルに達することから、シンガポールでの受講は経済的でもある。
SMAはシンガポールや東南アジアの学生の他、中国、台湾、オーストラリアの優秀な学生もターゲットにしている。今年の入学申請締め切りは3月2日。(ST,LZ:1/26)
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