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1999-01-28 ArtNo.18030
◆アップル、<星>拠点にアジア太平洋市場開拓を積極化
【シンガポール】アップルはアジア太平洋地域本部をオーストラリアからシンガポールに移転するとともに、オーストラリアと香港に設けられていた市場部と広告部もシンガポールに移し、域内市場の開拓に本腰を入れている。
昨年10月にデジタル・イクウィップメント・アジア太平洋地域MDのポストを退きアップル入りしたグラハム・ロング副社長によると、IBMにおける勤務を含めこの道30年の同氏がアップルのアジア太平洋地域GMを引き受けた他、これまでアジア太平洋地域MDを務めてきたサミット・ロイ氏がインド事務所GMに異動し、ディジタル・イクウィップメント元MDのダークM.サニー氏がその後任を引き継いだ。この他、上級管理職10人が新規採用され、アジア太平洋地域におけるアップルの陣容は一新された。
アップルはこれまで不振だったがアジア太平洋地域業務、取り分け中国とASEANの足場の補強を図っており、既にマレーシアとフィリピンに新会社が設立された他、タイ子会社の設立準備が進められている。中国におけるアップルの市場シェアは微少だが、間もなく看板商品のiMacが中国市場にも投入される。
アップルは90年代初めから米国の小中学校をターゲットに未来教室プロジェクトを推進、大きな成果を上げたが、同プロジェクトをシンガポールでも推進する計画だ。
昨年8月15日に米国/欧州市場で売り出したiMacの販売台数は今月初めまでに80万台をマーク、米国では昨年第4四半期の販売台数でトップに立った。第2世代のiMacは266MHzG3プロセッサーを搭載、処理速度が向上した上、値段は2188Sドルと、第1世代のそれを200Sドルも下回っている。また5つのカラーを選択できる。同製品は目下シンガポールのアンモーキオ工場で生産されている。アップルは25日シンガポールで新世代iMacと専門職向けG3コンピューターを発売した。(LZ:1/26)
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