1999-01-28 ArtNo.18028
◆<星>旭化成、US$5千万ポリアセタール事業の再開検討
【シンガポール】旭化成はシンガポールのジュロン島に5000万米ドルを投じて年産2万トンのポリアセタール工場を設ける計画を近く再開する見通しだ。
域内諸国が通貨危機に見舞われる中で、旭化成は昨年2月、既にスタートしていた化学プラントの建設工事を中止、1年間プロジェクトを凍結する方針を決めていた。
このほどBT紙のインタビューに応じたアサヒ・ケミカル・シンガポールのタカヤマ重役(MD)は、来月の取締役会で最終方針が決定されるが、再開される可能性は70%と語った。同氏によれば、ポリアセタール市況は依然低迷しているが、市場の需要だけでなく、他社との競争も配慮される。例えば日系合弁会社のポリ・プラスチクスはマレーシアに類似の工場を建設する方針を決めている。
ジュロン島における関係プロジェクトの起工式は一昨年9月に行われ、土木工事は既に完了、機械設備も購入済みだ。したがって必要資金の大部分は既に投じられており、購入された機械設備は日本にとどめられている。工事再開が決まれば、新工場は今年末か、来年初には稼働することになると言う。
旭化成は当時別に1億米ドルを投じてシンガポールにアクリロニトリル工場を設ける計画も発表していたが、タカヤマ氏によると、同プロジェクトはポリアセタール・プロジェクトの実行が決まった後、検討に付されると言う。(BT:1/27)
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