1999-01-26 ArtNo.18009
◆<印度>ESL、ティッセンへのUS$3億鉄鋼輸出契約を証券化
【ムンバイ】Essar Steel Ltd(ESL)はドイツの大手商社Thyssen Stahl Unionとの3億米ドルの長期輸出契約を証券化することを通じ、7月に満期を迎える2億5000万米ドルの変動利付き債(FRN)の償還を行う計画だ。
同取引の下、ティッセンは貿易額の全額を前払いし、ESLは同資金をFRNの償還に当てる。ESLはその代償として年間5000万米ドル相当の製品をティッセン向けに輸出するが、ティッセンはインド側銀行に輸出パフォーマンスの保証を求めている。同輸出の単価は国際価格に連動して調整される。
地元の複数の商業銀行とともにステート・バンク・オブ・インディアにも同保証への参加が求められる見通しだ。
アナリストらは、鉄鋼製品の国際価格は今後インドの国内価格を25%以上下回る見通しで、今回のティッセンとの契約は長期的にESLのボトム・ラインを悪化させることになると見ている。(ET,IE:1/25)
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