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1999-01-26 ArtNo.18003
◆＜馬＞アンワル氏、名誉毀損で首相にＭ＄１億損害賠償請求
【クアラルンプル／シンガポール】アンワル前副首相は25日、弁護士を通じてマハティール首相に1億Ｍドルの賠償支払いを求める名誉毀損の訴えを起こした。
アンワル氏は同氏が逮捕された2日後の昨年9月22日にマハティール首相がニューズウィークに対して語った誹謗発言は、1998年10月5日付けのニューズウィーク誌上に掲載され、同氏の名誉を著しく損なったとしている。
アンワル氏の弁護士の1人で、この日訴状を高裁に提出した野党民主行動党(DAP)のカパール・シン副議長によると、アンワル氏はマレーシアの英字紙サン、アントランタ拠点のケーブル・ニュース・ネットワーク(CNN)及びニューズウィークに対する名誉毀損訴訟も準備していると言う。
一方、香港の調査会社ポリティカル・アンド・エコノミック・リスク・コンサルタンシー(PERC)の最新報告書は、与党統一マレー国民組織(UMNO)総裁のポストがマハティール首相の致命傷になる恐れが有ると指摘、アンワル事件に絡む党内の不満情緒を鎮静させることができないなら、マハティール首相が再度党籍を剥奪され、追放される可能性もあると予想している。
それによると目下のところＵＭＮＯ最高評議会のメンバーは、いずれもマハティール首相に忠節を誓っているように見えるが、アンワル前副首相の罷免事件に対する党内基層の不満情緒が持続すれば、党の政治的威信回復には、指導部を一新する他ないと結論する可能性があり、マハティール首相がマレーシア社会の広範な支持を得ていると言う通説に根拠はないと言う。(ST,LZ:1/25,26)
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