1999-01-26 ArtNo.18002
◆<星>昨年の消費者物価指数、13年ぶりにダウン
【シンガポール】シンガポールの昨年の消費者物価指数(CPI)は13年ぶりに前年比0.3%下降、シンガポール経済は終にデフレ時代に突入した。
エコノミストらは、統計局が24日発表した以上の数字はリセッションの1つの症状であり、今年もさらに0.5%程度のCPIの下降が生じると予想している。
1985-86年のリセッションの際にも同様な症状が見られ、1986年にはCPIの1.6%の下降が記録された。
昨年のCPIが0.3%下降したのは、主に運輸・通信費(-5.6%)と衣料費(-1.5%)の下降による。また経済危機に襲われた近隣諸国からの輸入価格も、Sドルの相対的強化から下降傾向を辿っている。
統計局の発表によれば、昨年12月のCPIは前年同月比1.5%、前月比0.1%、それぞれ下降した。前年同月比でのマイナス成長は連続7ヶ月に及ぶ。
証券会社の某エコノミストは「これは一時的現象で、懸念には及ばない。景気が回復に転じれば、再び正常に戻る」と指摘、他のアナリストも「CPIの下降の兆しは既に1997年11月から始まっており、市場はこうしたデータを折り込み済みのため、証券市況に波紋が生じる恐れはない」と強調した。(ST,BT,LZ:1/25)
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