1999-01-26 ArtNo.17999
◆<星>米系電子会社アダプテック、従業員の雇用を再開
【シンガポール】昨年7月に350人を解雇、その後も職員の自然損耗を補充していなかった米系コンピュータ・コンポーネント会社Adaptecが従業員の雇用を再開した。
アダプテック・アジア・パシフィックのエリック・リー重役(MD)によると、アダプテックだけでなく、コンピューター・ハードウェア産業全体のビジネスが上向いている。
マーケッティング・コミュニケーションズ部門のスポークスマンによると、先月は3~6ヶ月の契約ベースでフルタイム・ワーカー100人以上を新規雇用した他、最近になって複数のエンジニアも雇用した。シンガポールにおける従業員は現在730人を数えるが、需要の回復に伴い一層多くの労働者を臨時/正規ベースで雇用する計画だ。
主にSCSI(スモール・コンピューター・システム・インターフェス)カードの製造を手がけるアダプテック・シンガポールのリーMDは、「アダプテックにとっての最悪の時期は乗り越えた」と語る。総営業額の約20%に貢献しているアジア太平洋地域の今年の営業額は昨年比40%成長する見通しだ。シンガポールは同社にとって唯一の製造拠点であると同時に、アジア太平洋地域マーケッティング本部の所在地でもある。リー氏によれば、PC(パソコン)産業は、世界的にも、アジア域内についても今年は全面的に回復する見通しで、特に中国の見通しが明るい。アナリストらは今年アジアのPC市場が二桁成長を回復すると見ていると言う。(BT:1/25)
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