SEAnews 1999-01-25 ArtNo.17983

【シンガポール】シンガポール／インドネシア間の80億米ドル天然ガス供給プロジェクトは去る15日のセールス協定の調印を受け、フル稼働態勢に入っている。西ナトゥナ諸島沖合で採取されたガスがシンガポールに届くのは2001年7月15日とされており、それまでの30ヶ月間に全ての準備を完了せねばならない。
ナトゥナ鉱区の天然ガス開発権を認められた外国請負業者は、2週間以内にインドネシア・サイドの470キロのパイプライン工事の入札を募集するはずで、同コストは4億～5億米ドルと見積もられている。プレミア・オイル・ナトゥナ・シーLtdのラブ・スピア社長は先週、インドネシアの地元紙にパイプライン工事の入札案内は潜在的な入札業者に近く送付されると語った。インドネシア・サイドのパイプラインの建設期間は21～24ヶ月と見積もられる。
受け入れ側のスンブガス(スンブコープ・エンジニアリング／トゥアス・パワー／ＥＤＢインターナショナル／トラクタベル)は、シンガポール・サイドのパイプラインと2つの発電所の建設に12億米ドル余を投じる。
トラクタベルは既にシンガポール・サイド・パイプラインの初歩的調査を完了、基礎デザイン作業も間もなくスタート、詳細エンジニアリング調査も3月乃至4月にスタートするはずだ。
スンバワン・ユーティリティー・ターミナルズ(SUT)はジュロン島における800ＭＷ(ﾒｶﾞﾜｯﾄ)のガス発電所の設計作業に着手、ＳＵＴ発電所の建設工事には26～28ヶ月を要する見通しだ。トゥアス・パワーの1200ＭＷ(ﾒｶﾞﾜｯﾄ)発電所の建設入札は、昨年末に締め切られている。(BT:1/23)