1995-05-31 ArtNo.1798
◆<星>IME、小売り市況低迷の中で初公募
【シンガポール】ヤオハン・グループ傘下のIMMマルチ・エンタープライズLtd(IME)は小売り市況が低迷する中で公開上場を準備中だが、IMEの和田会長は、「IMEはその実特に厳しい競争に直面している訳ではない」と楽観的だ。
94年2月末締め年度の同グループの売上は1億5900万Sドルを記録したものの、純益は僅か160万Sドルで、利益率は1%にとどまった。これは同グループの売上の64%を占めるヤオハン・ベスト・エレクトリカルPte Ltdが直面する家電市場の厳しい競争を反映している。しかし和田氏によれば、ベスト・コネクション・ストアーの半数はヤオハン百貨店内に設けられ、後者の知名度と顧客によりバックアップされている。また商品仕入れの面では主要株主のベスト・デンキの支援を受けており、マージンは小さいものの、同社の売上は過去3年間にほぼ倍増した。IMEの他の2つのビジネスも順調な成長を遂げている。その1つ、卸売り兼キャッシュ・アンド・キャリー・ビジネスのメガマートは92年のオープン以来売上を4倍の5470万Sドルに拡大、ファミリー・エンターテイメント・センターの“ウィムジ”の営業額も設立以来2年間に67万6000Sドルから280万Sドルに拡大した。アナリストは低マージンはスタート・アップ・コストによるもので、今後同グループの業績は改善するかもしれないとコメントしている。IMEの公募幹事はDBSバンクが務め、セスダック登録が目指されているようだ。(ST,BT,LZ:5/30)
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