1999-01-22 ArtNo.17970
◆<星>昨年の往復貿易7.5%縮小、1975年以来最悪の数字に
【シンガポール】シンガポールの昨年第4四半期の往復貿易は1975年第2四半期以来最悪の15.5%の落ち込みを見、この結果通年の往復貿易総額は1975年の-7.3%を上回る7.5%の下降を記録した。
貿易開発局(TDB)が20日発表したところによれば、昨年第4四半期の国産非石油製品輸出は6.7%、12月に限っては8.4%の下降を見た。第4四半期の国産電子製品輸出は6.6%、国産非電子製品輸出は7%、それぞれ下降した。
米国クリスマス・セールの好調が伝えられたにも関わらず、対米輸出は7.3%下降した。米国の輸入電子製品に占めるシンガポール輸出品の比率は1997年第2四半期の12.8%をピークに下降し続け、1998年第3四半期は10.6%にとどまった。アナリストは政府のコスト削減政策に関わらず、シンガポール産品の国際競争力が下降しているのではないかと懸念している。TDBによると、コスト削減措置の影響は、今年後半に初めて現れると言う。今年の対米輸出は鈍化し、対日輸出は引き続き縮小する見通しだ。しかしTDB幹部は、Sドル高が輸出競争力に影響を及ぼしているのではないかとの疑問にコメントを控えた。(ST,BT,LZ:1/21)
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