1999-01-22 ArtNo.17969
◆<星>今年の製造業投資誘致目標S$75億に縮小
【シンガポール】経済開発局(EDB)は今年の製造業投資約定目標を昨年実績の78億Sドルを4%下回る75億Sドルに設定した。これにより創出が見込まれる就業機会も昨年の1万5997人分から1万3500人分に縮小された。
リー・ヨクスアン通産相が20日催された“インダストリー21”セミナーの開幕式の席上明らかにしたところによれば、今年の事業支出見通しは昨年の16億Sドルから15億Sドルに、今年創出が見込まれる就業機会も昨年の2万2200人分から2万人分に、それぞれ下方修正された。
こうした目標は一部のエコノミストの予測よりも控えめだが、これらの数字には予想困難な世界的状況の変化に対する政府の慎重さが反映されている。シンガポールはまたナリッジ・ベースの経済への移行を目指しており、この点からも投資の多寡よりも、投資の質が重視される。
ブラジル危機に関しては、東南アジアやシンガポールの重要市場の米国や欧州への波及効果が注目されている。米国、欧州経済は成長の減速が予想されており、したがって全般的に慎重な見通しにならざるを得ない。事態がどのような進展を見るかを予想するのは、極めて困難と言う。(ST,BT,LZ:1/21)
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