1999-01-21 ArtNo.17956
◆<星>民間住宅賃貸料、1990年レベル以下に:IRAS
【シンガポール】シンガポールの民間住宅賃貸料は、昨年第3四半期には終に1990年レベルを割り込んだ。
内国歳入局(IRAS)発行のコンパス最新号によれば、昨年第3四半期の民間住宅賃貸料指数は前四半期に比べ過去最高の7.8%の落ち込みを記録した。昨年初9ヶ月の指数を一昨年第4四半期に比較すると19.8%下降している。
観測筋は、一部の新築住宅オーナーがその住宅を賃貸する他、デベロッパーも売れ残り住宅を賃貸市場に投入することから、今年も賃貸料は下降線を辿るものと見ている。
昨年第3四半期の一等地の高層アパートの年間賃貸料は平米当たり310Sドルと、前期比9.6%下降した。特に西部地区では平米当たり204Sドルと、14.3%の最大の落ち込みが見られたが、中央地区の落ち込みは7.8%と、最も小幅だった。後者の平米当たり賃貸料は236Sドルとなっている。
しかし一等地と中央地区の一戸建て住宅の賃貸料はそれぞれ3.1%と4.5%値上がりし、同上328Sドルと278Sドルだった。とは言えこれまで人気のあった東部地区の賃貸料は8%下降、西部地区は変化がなかった。
テラス・ハウスの賃貸料は同期に西部地区で4.1%、東部地区で2.7%、一等地で1%、それぞれアップ、中央地区は変化しなかった。
セミディタッチの賃貸料は西部地区で同期に14.8%と、最大の落ち込みを記録した。
昨年第3四半期には工業不動産の賃貸料も、前期比10.1%下降した。(ST:1/18)
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