1999-01-20 ArtNo.17948
◆<印度>SAIL傘下の2製鉄所合併案、3月までに取締役会に
【カルカッタ】スチール・オーソリティー・オブ・インディアLtd(SAIL)の専門委員会は3月までにDurgapur Steel Plant(DSP)とAlloy Steel Plant(ASP)の合併に関する報告書をSAIL取締役会に提出するものと見られる。
DSPが総合製鉄所であるのに対し、ASPは特殊鋼を専門に製造している。ASPの将来に関してはこれまで様々な提案がなされたが、いずれも成果をあげていない。最初の試みは民間パートナーの誘致だったが、黒字経営にも関わらず出資の意向を表明するものはなかった。ASPの経営不振は過去2年のことで、それも一応乗り切られている。
ASPの抱える問題の第1は5480人のマンパワーで、労働コストが生産コストの30%に達している。また旧式化した製造技術から、輸入品との競争で守勢に立たされている。やはりSAIL傘下のSalem Steel Plantは当初ASPからステンレス・スチール・スラブを購入、完成品に仕上げていたが、輸入品の方が低コストなことからASPからの購入をストップしている。
こうしたことからDSPとASPが合併すれば、重複する部門のコストを大幅に削減できるものと見られている。(IE:1/18)
|