1999-01-20 ArtNo.17942
◆<星>DBSランド、スコッツ支配権益買収の切符獲得
【シンガポール】ジャマボイ・ファミリーが売りに出していたシンガポール証取(SES)上場会社スコッツ・ホールディングズの支配権益(35.45%)は、ダークホースのDBSランドが5047万Sドル余(1株0.60Sドル)で買収する見通しだ。
DBSランドは18日、ジャマボイ一族が所有するスコッツ・ホールディングズの同権益を、3段階に分けて取得する協定に調印した。DBSランドは先ず現金1779万7126.80Sドルで、スコッツの総発行株式の12.5%に相当する2966万1878株を購入する。DBSランドは、さらに6週間以内に別に2942万4578株(12.4%)を1765万4746.80Sドルで、さらに6ヶ月以内に2503万4529株(10.55%)を、1502万717.40Sドルで、それぞれ買収するオプションを認められた。
消息筋によれば、DBSランドはパートナーと組んで、オプションを行使、最終的にスコッツの23%の権益を直接掌握、残りの12.4%はパートナーが保持し、強制公開買付義務を回避する見通しだ。
これまでスコッツのバイヤーとして少なからぬ企業の名が取り沙汰されたが、DBSランドの名はその中に一度も登場しなかった。また今回の取引が実行されれば、3世代のジャマボイ一族メンバーによるスコッツ権益を巡る紛争も幕を閉じるものと見られる。
DBSランドは、今回の取引は長期的投資目的に基づくもので、スコッツの業務、取り分けサービス・アパート・チェーンの経営は同社の既存業務を補完するとしている。(ST,BT,LZ:1/19)
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