1999-01-20 ArtNo.17938
◆<星>昨年の電子産業投資約定額20%縮小
【シンガポール】昨年シンガポールが誘致した製造業プロジェクトの投資約定額は78億1900万Sドルと、前年の84億8900万Sドルを8.2%下回った。
経済開発局(EDB)が18日発表したところによれば、この内電子部門投資は30億9000万Sドルと、前年の38億7000万Sドルから20%ダウン、電子業の製造業に占めるシェアも45%から40%に縮小した。これに引き替え化学部門のシェアが35%から39%に、エンジニアリング部門のシェアが16%から17%に、それぞれ拡大した。地域別に見ると、米国からの投資のシェアは29%と、変わらなかったが、日本のシェアが24%から23%に、欧州のシェアが17%から13%に、それぞれ下降、地元のシェアが30%から33%にアップした。
以上の製造業投資で創出が見込まれる新規就業機会は一昨年の1万8283人分から1万6000人分に減少した。昨年は実際のビジネス支出も、一昨年の19億Sドルを15.8%下回る16億Sドルにとどまり、実際に創出された新規就業機会も7801人分から6255人分に下降した。
EDBのフィリップ・ヨー会長は、昨年の製造業、特に電子産業の成績は、失望させる内容だが、近く大型プロジェクト数件が具体化する見通しで、シンガポールは電子産業ハブとしての地位を維持できるとの見通しを示した。(ST,BT,LZ:1/19)
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