1999-01-15 ArtNo.17909
◆<星>WUSプリンテッド・サーキット、US$4千万工場建設
【シンガポール】台湾の上場企業楠梓電子公司傘下のWUS Printed Circuit Co Pte Ltd(WPC:新士電子)は今年4000万米ドルを投じてシンガポールに新工場を建設、プリント基板(PCB)製造業務の拡張を図る。
昨年8月にモトローラ社からパイオニア・ロードとトゥアス・アベニュー5の2工場を買収、世界31位のPCB製造会社からトップ20に浮上したWPCは、床面積16万平方フィートのパイオニア・ロード工場の背面に既存工場の3倍以上の床面積を有する4階建て新工場を設ける。新工場は300人を雇用する予定で、営業額は2倍以上に拡大する見通しだ。
WPCの陳徳奎重役(GM)によると、シンガポールでは月間30万平方フィートのPCBを生産、今年の営業額は1億米ドルが見込める。陳氏は火災の被害に有ったトゥアス・アベニュー5の工場も2001年には建て替える予定と語った。
世界のPCB製造業務は5年内に東南アジアに集中するものと見られ、このため同社は高雄に存在する研究開発(R&D)施設や基板製造業務もシンガポールに移す可能性を研究中で、最終的にはシンガポール証取(SES)上場も検討している。
WPCはモトローラの他、コンパック、ヒューレット・パッカード等にその製品を納入している。親会社の楠梓電子公司は製品の60%を米国に輸出、台湾における市場シェアは20%程度と言う。(LZ:1/14)
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