SEAnews 1999-01-14 ArtNo.17896

【シンガポール】国立シンガポール大学(NUS)は最近、センター・フォー・マネージメント・オブ・イノベーション・アンド・テクノプラナーシップ(CMIT)を創設、ハイテク・エンタープラナーあるいはテクノプラナーの育成に乗り出した。
ＮＵＳは12日、マサチューセッツ工科大学(MIT)と共同でテクノプラナーシップ・コンペに関するワークショップを催した。
ＣＭＩＴのウォン・ポーカム所長によると、ＮＵＳは国家科学技術局(NSTB)の賛助を得て、恐らく今年から全国規模のテクノプラナーシップ・コンペティションを主催、ハイテク企業家育成の機関車を務める。
トニー・タン副首相は、3日間にわたるワークショップの開幕式の席上、「国家間の競争の焦点は、大量の資源や人口の獲得から技術や創造性に富んだ人材の確保にシフトしつつある」と述べ、「シンガポールはこうした潮流に乗り、スタートアップ企業の育成を重視するとともに、失敗に寛大で、成功者に手厚い報償を提供するテクノプラナー文化を育成せねばならない」と指摘した。副首相はさらに「大学は単に知識を貯蔵し、人材を養成するだけでなく、エンタープラナーシップのエンジンにならねばならない」と激励した。(BT:1/13)