SEAnews 1999-01-13 ArtNo.17879

【シンガポール】コンパック・コンピューターは11日、シンガポールのタンピニースに“コンパック・カスタムシステムズ”と命名された新エンジニアリング・デザイン・センターを正式オープンした。
コンパックのRustom Kanga副社長(ｱｼﾞｱ太平洋・中国業務担当)がこの日明らかにしたところによると、新センターには向こう4年間に1000万Ｓドルが投じられる。Ｅコマースや暗号化さらには仮想専用ネットワーク(VPN)に関わる研究開発が手がけられ、特にＥコマースをベースとしたシステム、セキュリティーやスマートカード技術領域の研究が進められる。数年内に理工系学卒者40人が雇用され、当初数年間に4～6件の主要製品の開発が目指される。
最初のプロジェクトは認証システムの研究で、これにより電子的に送付された全ての文書の履歴が追跡できるようになる。この他、インテリジェント・ネットワークの開発が目指され、例えばピザの出前は最早、ピザハットの中央交換台を呼び出し、最寄りのチェーン店に接続されるのを待つ必要がなくなる。シドニーでもパースでもダイヤル番号は1つだけで自動的に最寄りのチェーン店に接続されると言う。(ST,LZ:11/12)