1999-01-12 ArtNo.17875
◆<印度>タミールナド州政府、LNGターミナル計画の拡張協議
【チェンナイ】タミールナド州政府は、Dakshin Bharat EnergyコンソーシアムとEnnoreポートにより大規模な液化天然ガス(LNG)ターミナルを建設する問題を協議している。
ドイツのシーメンス、米国のCMSエネルギー/ユノカル・コープ、オーストラリアのウッドサイド・ペトローリアムLtd、そして地元のA.V.Birlaグループから成るコンソーシアムは、年間処理能力250万トンのLNGターミナルと1886MW(メガワット)の発電所の建設をBOO(建設/所有/経営)方式により受注、そのコストは14億米ドルと見積もられている。
消息筋によると、化学肥料工場や石油精製施設のLNG需要が将来急増する見通しから、州政府は当初の目標を上回る規模のターミナルを設けることを希望している。タミールナド工業開発公社(TIDCO)の調査によれば、周辺地域産業の天然ガス需要は向こう15年間に110億立米以上に拡大する見通しだ。またマハラシュトラ州のムンバイにおけるように、チェンナイ市民の需要にも応じることが望ましい。
発電所のLNG需要は年間220万トンで、残る30万トンは目下のところ産業用のみに充当されることになっている。
一方、タミールナド電力局(TNEB)が提供できるエスクローは2500MWまでだが、州政府は販売税収入をエスクローに当てる用意があると言われる。
コンソーシアムは90日以内にTNEBと電力供給契約(PPA)を締結せねばならないが、その前にプロジェクトの採算性を確認することを希望していると言う。(IE:1/10)
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