SEAnews 1999-01-12 ArtNo.17865

【シンガポール】セスダック登録の液晶ディスプレー(LCD)メーカー、Vikayインダストリアルは7日、匿名の投資家が同社の組織再編のために新資金を注入することを原則的に認めたとするとともに、先月提出した再編計画修正案を債権銀行が承認するのを待っていると発表した。
法定管財人の下に事業再建に努めるVikayは、これまで組織再編の進捗状況に関してほとんど報告を行っておらず、このため地元紙が株主に最新情報を提供するよう求める論評を掲載していた。
Vikayのマーカス・タニハラ取締役によると、昨年組織された組織再編委員会(RC)は、法定管財人の手により異なる再編計画が準備されていることに気づいたが、ＲＣはその内容を知らされなかったため、こうした計画のメリットやデメリットを株主に説明することができなかった。ＲＣは今後も具体的な事態の進展について株主に報告して行くと言う。
昨年10月には元銀行家のLim Ah Doo氏が白馬の騎士を引き受け、救済に乗り出したと報じられたが、Vikayは同消息に関するコメントを控えていた。
当初報じられたところでは、マレーシアと中国における4つのＬＣＤ工場とVikayの支配権益のオファー価格は8000万Ｓドル、1996年末時点の純資産価値は6700万Ｓドルで、この他に主にシンガポールを拠点とする銀行24行に対する負債1億700万Ｓドルが存在する。Vikayは1997年度に未監査の純損失920万Ｓドルと特別項目損失2190万Ｓドルを報告している。(BT:1/8)