1999-01-11 ArtNo.17850
◆<星>キャセイ・オーナー、IMEの75%権益買収オプション取得
【シンガポール】キャセイ・オーガニゼーションのチュー・メイリン女史は夫のTeo Keng Beng氏とともにセスダック登録企業、IMMマルチ・エンタープライズ(IME)の支配権益を握る切符を手に入れた。
IMEが7日発表したところによれば、親会社のインターナショナル・マーチャンダイズ・マート(IMM)は、IMEの75%の持分全てを売却するコール・オプションをチュー女史夫妻が経営するGreenall Pte Ltdに与えた。GreenallはIMMから額面25SセントのIME株、6000万株を買収する権利を有するが、オプションを履行する義務はない。またオプションを実行すれば、残りの25%を同じ価格で買い取る公開買付義務が生じる。IMEの最後の取引価格は20.5Sセントで、これからすれば6000万株の市価は1230万Sドル、時価総額は1640万Sドルになる。
IMEは昨年電子製品小売チェーンのヤオハン・ベスト持分をベスト・デンキに売却し、現在はキャッシュ・アンド・キャリー・マートとファミリー・エンターテーメントを主要業務としている。
しかしながら、今回の取引契約では、IMEはその既存ビジネス全てをIMMに移転、その後でGreenallはある種の資産をIMEに注入する。オプションを実行する際の価格は、IMEがその主要ビジネスをIMMに移転した後の1株当たりの純有形資産プラス2Sセントで、1株当たり純有形資産の上限は28Sセント、下限は22Sセント。1株当たり純有形資産が22セントを下回った場合、IMMはオプションを履行する義務がない。またIMEの既存株主の承認を得ることが、オプション契約の条件になっている。
チュー女史は、やはり夫と共同所有するEquus Holdings Pte Ltdを通じて昨年、ユナイテッド・パルプ&ペーパー(UPP)の2130万株(18.5%)を買収したが、Equusは7日さらに104万株を1株55Sセントで買い足し、持分を2400万株(21%)に引き上げた。Equusはキャセイ・オーガニゼーションの主要株主でもある。(BT:1/8)
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