1999-01-07 ArtNo.17819
◆<星>チップ市況底入れ、一層の人員整理はない:モトローラ
【シンガポール】米国の電子メーカー、モトローラは5日、チップ製造業界のスランプは底入れしたとし、同社チップ部門が一層の人員整理を行う可能性を否定した。
モトローラ・セミコンダクター・プロダクツの香港拠点のスポークスマン、スティーブ・グッドイヤー氏によれば、モトローラは昨年世界的に1000人、あるいは20%余分にチップ関連の従業員を整理したが、これらの余分な人員整理はシンガポールでは行われていない。シンガポールでは依願退職スキームの下、昨年6月に主にブルー・カラー380人が整理され、さらに11月には若干の管理職も整理された。これらの整理はプリント基板(PCB)とペジャー工場におけるもので、シンガポールにおける依願退職スキームの応募者は予想を超えるものではなかった。依願退職スキームは昨年10月に完了し、それ以上の整理は計画されていない。
チップ事業の先行きは楽観しており、同業界のスランプもアジア危機も既に底入れしたものと見ている。これまでに十分な人員が整理されたことから、現状ではこれ以上の整理は必要ない。しかし如何なる可能性も100%否定することはできず、1999年に予想外の事態が生じる可能性は依然として存在すると言う。(BT:1/6)
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