1999-01-05 ArtNo.17791
◆<星>平均世帯月収S$4716、年率6.3%成長
【シンガポール】シンガポーリアンの平均月間世帯収入は1990年の3076Sドルから1997年の4716Sドルに年率6.3%成長、年率2.3%のインフレを差し引いても3.9%の実質成長を遂げた。
統計局の発表によれば、月収3000Sドル以上の世帯の比率は1990年の37%から1997年の59%に増加、月収1万Sドルを超える世帯の比率も1990年の2.8%から1997年の8.9%に拡大した。
とは言えボトム10%の所得層の勤労収入は、定年退職者の家庭の増加を反映し、この間に、名目で年率1.8%、実質では3.3%のマイナス成長を見た。例えば世帯主が60歳以上の家庭の全体に占める比率は25.6%から50.3%に増加、ボトム10%の世帯中55%は労働収入を全く得ていない。とは言えこの種の家庭は必ずしも貧困家庭ではなく、家賃/配当/年金/その他の収入を得ているものもある。
米国、香港、ニュージーランド等では所得格差が拡大する傾向が見られるが、シンガポールは日本や台湾同様、比較的安定していると言う。(ST,BT,LZ:2/29)
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