1998-12-23 ArtNo.17762
◆<馬>カザナ、RHBバンクの30%権益買収協議
【クアラルンプル】マレーシア政府の投資会社カザナ・ナシオナルBhdは21日、国内第2の銀行、RHBバンクの30%権益をRHBキャピタルから買収する交渉を進めることを中央銀行から認可されたと発表した。
これ以前の11月30日には、経営難に陥った国内銀行に新資金を注入する使命を負うたダナモダル・ナシオナルBhd(DNB)がRHBバンクの30%の権益を現金7億2540万Mドルで買収するとともに、優先株の買収を通じて別途15億Mドルの資金を注入すると報じられたが、消息筋によると同計画はダイム・ザイヌディン総理府相(特別任務担当)がDNBの銀行への直接出資に反対したことから流産したようだ。カザナの介入はDNBの計画に代わるものと見られる。
RHBバンクは目下のところ、RHBキャピタルの完全出資子会社で、RHBキャピタルはラシド・フサインBhd(RHB)により60.6%所有されている。しかしRHBキャピタルは6月期の18ヶ月間に6億5170万Mドルの純損失を計上、親会社RHBの純損失も9億3600万をマークした。このためパハン州開発公社等から新資金の注入を受ける話がまとまり、ラシド・フサイン氏のRHB持分は現在の29.6%から17.5%に下降する運命にある。
ラシド氏は前日にはカザナの取締役辞任を発表していた。政府筋によると、ラシド氏はRHBバンクの売り手と買い手を同時に務めることはできないと言う。(BT,ST,LZ,STAR,NST,MBT:12/22)
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