SEAnews 1998-12-22 ArtNo.17744

【シンガポール】インターネット・ベースの催し物案内CalendarONE(http://www.calendarone.com/swindex.htm)で、1998年度ナショナルＩＴアワードを受賞したＩＤＳソルーションズ(現社名ｶﾚｰﾝﾀﾞｰﾜﾝPte Ltd)は、経営陣に関係業界のヘビーウェイトを招請し、向こう5年内に世界100都市にプレゼンスを築く計画だ。
カレンダーワンの創設者ゴー・キムシュー重役(CEO)は、「如何にビジネスモデルを実現するか、これから6ヶ月が勝負」と語る。
ゴー氏は1996年にＩＤＳソルーションズを創設、その2年後にフラッグシップのカレンダーワンを創始、ほとんど同時に国家コンピューター局(NCB)主催のナショナルＩＴアワードで、“モースト・イノベーティブ・サービス”の折り紙を付けられた。
今年9月にはＮＣＢの出資を得、社名をカレーンダーワンPte Ltdに改めた。新取締役会には、会長にシンガポール・ネットワーク・サービシズのパーリーン・チャン重役(MD)が就任した他、ＮＣＢのトーマス・ヨー局長補(CEO補)、ホンリョン・アジアのジョン・ウォン重役(MD)、スンバワン・メディアの元CEOでコンサルタントのウォン・センホン氏が名を連ねている。さらに米英におけるフランチャイズと全国セールス網構築のベテラン、ロジャー・ハミルトン氏が営業主任(COO)を、またロータス・デベロプメント(ｱｼﾞｱ･ﾊﾟｼﾌｨｯｸ)のウォン・ブンシオン氏が技術主任(CTO)を、それぞれ引き受けた。
カレンダーワンはＩＢＭのソフトウェア部門、ロータスと協力覚書を交換しており、ゴー氏は、ロータスとのコネは、同社の戦略に極めて重要と指摘する。
カレンダーワンのビジョンはグローバルな催し物情報プロバイダーになることで、同社はフランチャイズ方式により同目標を達成する計画だ。ゴー氏によればフランチャイズは最も迅速に市場を拡大し、最も確実にサービスを管理する手段と言う。来年は先ず香港に進出、その後2年間に2000年の五輪開催地シドニーやサンフランシスコを含む20都市に橋頭堡を築く。また向こう18～24ヶ月に年商500万Ｓドルを達成、長期的には1都市につき500万Ｓドルの収益実現を図る。そして中期的には証取上場も予定していると言う。(BT:11/21)