1995-05-29 ArtNo.1773
◆<印尼>自動車業界、市場開放措置に対応し値下げ決定
【ジャカルタ】インドネシア政府が6030品目の輸入税カットを発表したのに対応して、少なくとも主要自動車組立会社4社、PTトヨタ・アストラ・モーター(トヨタ組立)、スター・モーター(ベンツ総販売代理)、インドモービル・グループ(ニッサン/マツダ/ボルボ組立)、PTクラマ・ユダ・ティガ・ブルリアン(ミツビシ組立)が3.6~6%(200万~1000万ルピア=S$1200-6000)の値下げを実行したが、アナリストらは他の業界が同一歩調を採るまでにはなお数カ月を要するものと見ている。
インドネシア自動車産業協会(Gaikindo)のヘルマン・ラティフ会長は先週水曜、傘下会員企業に自動車の値下げを指示したことを明らかにするとともに、部品の輸入税が35%引き下げられても、自動車価格の引き下げは10%以下にとどまるだろうと語った。これは国内で組み立てられる車両は20%~48%の国産部品を使用しているためと言う。またエコノミストは円高が進む中で値下げは数カ月も続かないものと予想している。しかし自由化により韓国や米国の自動車メーカーが進出するようになれば、自動車価格が円相場に左右される時代も終わる見通しという。(ST:5/27)
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